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陸軍基地での深刻な食糧不足による暴動とともに、インフルエンザによって大量の死者が出たことが原因で、同大統領は大きな政治的ダメージを受けました。
1919年にはみずからスペインインフルエンザにかかりましたが、回復しています。
60年後、今度は大統領がインフルエンザの打撃を受けます。
彼は76年冬、新型の強力ウイルスがブタに流行する強い可能性があるとの部下からの警告を受け、インフルエンザワクチンの追加生産を命じましたが、ワクチンを製造していた会社が特別な賠償責任保証をするよう政府に求めたため、議会は政府がすべての責任を負うことを定めた法案を可決したのです。
この結果、ワクチンの副作用でまひを起こした人たちの訴訟により、計9000万ドルの賠償金を支払うことになりました。
しかも結局、インフルエンザの流行は起こらなかったのです。
パンデミックの脅威について米国政府の対応が遅れたのは、こうした歴史があるせいでしょうか。
他の事件を指摘する人もいます。
一部の専門家は、9月11日の連続テ口事件に大きな衝撃を受けた米国政府は、すべての資源をテ口対策に費やしていると考えています。
とりわけ新しい生物兵器が製造されている可能性に着目するあまり、政策担当者はインフルエンザのパンデミックを含むほかの危機予測はすべて無視してきました。
05年9月の台風力トリーナとリタによって大きな被害が出たおかげで、ワシントンは自然災害に備えて平時から対策を練ることの重要性に気づくことになりました。
ニューオーリンズの大損害を受けて、インフルエンザのパンデミックに備えた対策を見直したところ、現実的な計画はほとんど準備できていないことにB大統領は気づきました。
大統領は懸念を強めました。
インフルエンザのパンデミック発生に当局が対応する能力を大まかに示した文書によると、アメリ力は恐ろしいほど準備ができていないことが明らかになったのです。
この文書は『二ユーヨークタイムズ紙』に10月初めにリークしたもので、厳しい現実が示されています。
病院は対応しきれなくなり、ワクチン接種を実施する診療所では暴動が起き、食糧も不足するというのです。
最悪のシナリオでは、アメリ力の国民のうち190万人が死に、850万人が入院し、4兆5000億ドルが必要となるとされています。
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